ケルセチンの抗炎症作用を分子ドッキングで洞察する
Mechanistic Insights an Anti-Inflammatory Potential of Quercetin by Molecular Docking
- 出典:
- Global Academic Journal of Pharmacy and Drug Research
- 2022
- 4
- 59-65
- DOI:
- 10.36348/gajpdr.2022.v04i03.002
- 要旨:
- アトピー性皮膚炎の創薬ターゲットとして知られるホスホジエステラーゼ-4(PDE4)とケルセチンとの相互作用を、分子ドッキングで調べた。その結果、-7.67 kcal/molの高い親和性を予測した。ケルセチンの7位・3'位・4'位のフェノールが、PDE4のAsp318・Asn321・Gln369のそれぞれと水素結合で相互作用した。PDE4のILE336の水素結合は、ケルセチンC環のエーテル結合の酸素原子(O-1)が受容した。さらに、PDE4のHis160とケルセチンA環とが、π-πスタッキングで安定化した。