ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの葉面散布は、アマランサスの抗酸化作用と解毒作用を強化して、カドミウムの取込みを大幅に改善する

Foliar spray with rutin improves cadmium remediation efficiency excellently by enhancing antioxidation and phytochelatin detoxification of Amaranthus hypochondriacus

著作名:
Li Yang
Yuchen Kang
Jiaxin Liu
Na Li
Hui Sun
Tianqi Ao
Wenqing Chen
出典:
International Journal of Phytoremediation
2022
24
1060-1070
DOI:
10.1080/15226514.2021.1999902
キーワード:
アマランサス
ルチン
葉面散布
カドミウム
成長
解毒作用
要旨:
ヒユ科の植物アマランサスにルチンを葉面散布した際の、成長とカドミウムの取込みを検討した。1.5 mg/mLのルチンを作用させると両者ともに最大となり、3~13日後の成長率は68.62%で、カドミウム含量は405.54%となった。一方5 mg/kgのカドミウム濃度では、成長もカドミウム吸収も妨げられた。ルチンによってカドミウムを吸収した後、アマランサスは2段階で解毒した。まず、SODとグルタチオンを増大して、抗酸化システムを構築した。次に、ケルセチンおよびグルタチオンのオリゴマーの合成が促進され、解毒作用を強化した。