ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌予防におけるケルセチンの潜在的なメカニズム: 細胞および分子標的に焦点を当てた総説

Potential mechanisms of quercetin in cancer prevention: focus on cellular and molecular targets

要旨:
ケルセチンの抗癌作用に関するvitro実験の総説で、3部で構成される。第1部ではケルセチンが調節するシグナル伝達経路を、Wnt/β‑カテニン・PI3K/AKT・JAK/STAT・MAPK・p53とNF‑ĸBを介するアポトーシス・オートファジー・ヘッジホッグに章分けして論じる。第2部では各種癌細胞株を用いるケルセチンの抗癌作用の論文を、前立腺癌・肺癌・口腔癌・乳癌・卵巣癌・大腸癌・骨肉腫・慢性骨髄性白血病に分類した。第3部では他の抗癌剤とケルセチンとの相乗効果や、薬物耐性を獲得した癌細胞に対するケルセチンの効果を述べている。