ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Spondias mombin葉抽出物のケルセチン-3-O-β-D-グルコシド(イソケルセチン)が豊富な画分は、ジクロルボスがラットの脳に誘発した酸化ストレス・神経炎症・アポトーシス・脂質過酸化を停止する

Quercetin-3-O-β-D-Glucopyranoside-Rich Fraction from Spondias mombin Leaves Halted Responses from Oxidative Stress, Neuroinflammation, Apoptosis, and Lipid Peroxidation in the Brain of Dichlorvos-Treated Wistar Rats

要旨:
殺虫剤ジクロルボスを投与したラットの海馬・線条体・前頭前皮質では、アセチルコリンエステラーゼ・ブチリルコリンエステラーゼの活性が低下し、DPP-IVの活性は上昇し、酸化ストレス(カタラーゼ・SOD・GPx・GST・GSHの減少と、マロンジアルデヒド・過酸化水素の上昇)を誘発した。ジクロルボスはまた、一酸化窒素・TNF-α・カスパーゼ-3が上昇して、炎症とアポトーシスをを誘導した。モンビンノキ(Spondias mombin、ウルシ科)葉抽出物のイソケルセチンが豊富な画分を投与すると、この様な異常を用量依存的に軽減した。イソケルセチンはまた、ジクロルボスによる認知機能の低下と歩行不全も改善した。