ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

レトロゾールとケルセチンを含むスパンラスティックスは、乳癌細胞MCF-7への細胞毒性を強化する

Combinatorial Therapy of Letrozole- and Quercetin-Loaded Spanlastics for Enhanced Cytotoxicity against MCF-7 Breast Cancer Cells

要旨:
スパンラスティックスとは、非イオン性界面活性剤を基盤とする弾性変形が可能なナノ小胞であり、DDS技術として期待されている。ケルセチンと抗癌剤レトロゾールとを含むスパンラスティックスを設計し、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7を用いて薬効を評価した。IC50値は、フリーのレトロゾール単独: 38.8 μM、フリーのケルセチン単独: 25.9 μM、フリーのレトロゾールとケルセチンの組合せ: 20.3 μM、レトロゾールを含むスパンラスティックス: 3.9 μM、ケルセチンを含むスパンラスティックス: 8.8 μM、レトロゾールとケルセチンを含むスパンラスティックス: 3.2 μMであった。