ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リゾチームの凝集において、金ナノ粒子で修飾したケルセチンポリマーナノロッドは抗アミロイド形成特性を示す

Anti-amyloidogenic property of gold nanoparticle decorated quercetin polymer nanorods in pH and temperature induced aggregation of lysozyme

要旨:
ポリビニルピロリドン(PVP)にケルセチンを結合した粒子を設計し、その表面を金ナノ粒子で修飾した。各種スペクトルによる物性評価の結果、ケルセチン/PVP粒子・ケルセチン/PVP/金粒子ともに、サイズ分散の狭い棒状形状、すなわちナノロッドであった。得られたナノロッドはリゾチームの線維形成を抑制し、IC50値はケルセチン/PVPが32 μg/mLでケルセチン/PVP/金が30 μg/mLであった。また、凝集したアミロイドを崩壊するIC50値は、ケルセチン/PVPが27 μg/mLでケルセチン/PVP/金が29 μg/mLであった。