ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

サルトリイバラ(Smilax china L.)ポリフェノールのケルセチン・エンゲリチン・カフェ酸は、β3-AR/AMPKシグナル伝達経路を介して脂肪細胞3T3-L1を褐色様に刺激する

Quercetin, Engelitin and Caffeic Acid of Smilax china L. Polyphenols, Stimulate 3T3-L1 Adipocytes to Brown-like Adipocytes Via β3-AR/AMPK Signaling Pathway

著作名:
Li Kong
Wenkai Zhang
Shanshan Liu
Zhen Zhong
Guodong Zheng
出典:
Plant Foods for Human Nutrition
2022
77
529–537
DOI:
10.1007/s11130-022-00996-x
キーワード:
サルトリイバラ
ケルセチン
エンゲリチン
カフェ酸
脂肪細胞
3T3-L1
褐色化
β3-AR/AMPK
要旨:
サルトリイバラ(猿捕茨、Smilax china L.)のポリフェノール類ケルセチン・エンゲリチン・カフェ酸を、脂肪細胞3T3-L1に作用させた。その結果、細胞内のミトコンドリア生合成を促進し、褐色脂肪細胞に特異的な遺伝子と蛋白質を増加して、3T3-L1の褐色化を大幅に活性化した。AMPKもしくはβ3-AR拮抗剤を作用すると、褐色脂肪細胞に特異的なマーカーが減少した。しかし、ポリフェノールは拮抗剤の効果を逆転させ、β3-AR/AMPKシグナル伝達を介したメカニズムを示唆した。