ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シスプラチンが腎および腫瘍組織に誘発する毒性に対する、ケルセチンの異なる効果

Differential effect of quercetin on cisplatin-induced toxicity in kidney and tumor tissues

要旨:
癌細胞を移植したラットに、シスプラチン単独もしくはシスプラチンとケルセチンの組合せをそれぞれ投与して、腎組織のモニタを6日間継続した。シスプラチンの単独投与がもたらす腎毒性(血液の供給・炎症・アポトーシス・MAPKシグナル伝達・酸化ストレス)は、いずれもケルセチンが軽減した。その一方で、シスプラチンの抗癌作用には、ケルセチンの影響を認めなかった。