ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌の併用療法のための、ドキソルビシン・ケルセチン・siRNAを含む新規カチオン性PEG化ニオソームカプセルの開発

Development and characterization of a novel cationic PEGylated niosome-encapsulated forms of doxorubicin, quercetin and siRNA for the treatment of cancer by using combination therapy

著作名:
Mahdie Hemati
Fateme Haghiralsadat
Fatemeh Yazdian
Farzaneh Jafari
Ali Moradi
Zahra Malekpour-Dehkordi
出典:
Artificial Cells, Nanomedicine, and Biotechnology
2019
47
1295-1311
DOI:
10.1080/21691401.2018.1489271
キーワード:
ドキソルビシン
ケルセチン
siRNA
ニオソーム
胃癌
AGS
前立腺癌
PC-3
乳癌
MCF-7
要旨:
ドキソルビシン・ケルセチン・siRNAを含むニオソームを、新規に設計した。得られたナノ製剤の粒径は52.8±2.7 nm、ゼータ電位は+27.4±2.3 mVであった。また、6時間の薬物放出率はドキソルビシンが86.4±2.1%、ケルセチンが94.9±3.9%であった。ヒト由来胃癌細胞株AGS・前立腺癌細胞株PC-3・乳癌細胞株MCF-7に作用すると、ドキソルビシンのみ含むニオソームやケルセチンのみ含むニオソームと比べて顕著に、生存率を低下した。その一方で、ヒト陰茎由来線維芽細胞(正常細胞)には、毒性を示さなかった。