ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはヒト膵癌細胞のRAGE/PI3K/AKT/mTOR軸を介して、細胞死と薬物感受性を促進する

Quercetin facilitates cell death and chemosensitivity through RAGE/PI3K/AKT/mTOR axis in human pancreatic cancer cells

著作名:
Chieh-Yu Lan
Sheng-Yi Chen
Chia-Wen Kuo
Chi-Cheng Lu
Gow Chin Yen
出典:
Journal of Food and Drug Analysis
2019
27
887-896
DOI:
10.1016/j.jfda.2019.07.001
キーワード:
膵癌
MIA PaCa-2
終末糖化産物受容体
siRNA
ケルセチン
RAGE/PI3K/AKT/mTOR
要旨:
ゲムシタビン耐性を獲得したヒト由来膵癌細胞株MIA PaCa-2に、終末糖化産物受容体(RAGE)を特異的にサイレンシングするsiRNAを作用した。その結果、アポトーシス・オートファジー・ゲムシタビンが誘導する細胞毒性により細胞死が有意に増加し、PI3K/AKT/mTOR軸が抑制された。ケルセチンを作用させると、RAGEのサイレンシングと同様の効果をもたらし、RAGEの発現が減少し、MIA PaCa-2の細胞周期を停止し、アポトーシスとオートファジーを促進した。