ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

間葉系幹細胞による凍傷の治療可能性を高める、ケルセチンとルチンの役割

Role of quercetin and rutin in enhancing the therapeutic potential of mesenchymal stem cells for cold induced burn wound

著作名:
Fatima Irfan
Fatima Jameel
Irfan Khan
Rummana Aslam
Shaheen Faizi
Asmat Salim
出典:
Regenerative Therapy
2022
21
225-238
DOI:
10.1016/j.reth.2022.07.011
キーワード:
マウス
凍傷
間葉系幹細胞
ケルセチン
ルチン
動物実験
要旨:
マウスの皮膚に液体窒素に浸した金属柱を20秒間当てて、凍傷を惹起した。マウスを4群に分け、1) 処置なし(対照)、2) ヒト臍帯由来間葉系幹細胞(hUC-MSCs)を傷口に移植、3) ケルセチン処置したhUC-MSCsの移植、4) ルチン処置したhUC-MSCsの移植、を比較した。14日後、2)~4)は1)に比べて顕著に傷口をふさいだが、3)が最も優れた凍傷の治癒効果を示した。炎症マーカー(IL-1β・IL-6)の低減、抗炎症物質(IL-4・IL-5)・抗酸化物質(GPX-7・TXNRD-2)・創傷治癒マーカー(VEGF・FGF)の増大に関して、ルチンとケルセチンによる増強効果を認めた。