ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ナリンゲニンとケルセチンは相乗的に、乳癌細胞MCF-7の酸化的な抗増殖効果を増強する

Synergism Potentiates Oxidative Antiproliferative Effects of Naringenin and Quercetin in MCF-7 Breast Cancer Cells

要旨:
ヒト由来乳癌細胞株MCF-7にケルセチンとナリンゲニンとの組合せを作用すると、それぞれの単独投与時と比べて顕著に細胞毒性を示し、Bcl-2の遺伝子発現を促進し、カスパーゼ-3および7の活性を増強した。組合せはまた、MCF-7内の過酸化脂質を上昇して、ミトコンドリア電位を低下したが、これらも単独作用時よりも顕著であった。従って、MCF-7の酸化的な抗増殖作用において、組合せの相乗効果を認めた。