ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはJNKシグナル伝達経路を介して、KRAS変異性の結腸直腸癌細胞にアポトーシスを誘導する

Quercetin preferentially induces apoptosis in KRAS-mutant colorectal cancer cells via JNK signaling pathways

著作名:
Yiwen Yang
Tao Wang
Degao Chen
Qizhao Ma
Yanjiang Zheng
Shiping Liao
Yufang Wang
Ji Zhang
出典:
Cell Biology International
2019
43
117-124
DOI:
10.1002/cbin.11055
キーワード:
KRAS変異
結腸直腸癌
ケルセチン
アポトーシス
JNK
要旨:
KRAS遺伝子の変異は、結腸直腸癌の約40%を占めている。ケルセチンは、KRASを有する野生型よりも、欠損する変異型に対してアポトーシスを顕著に誘導した。リン酸化されたJNKを阻害するSP600125の存在下では、ケルセチンによる変異型のアポトーシスが遮断された。この事実は、JNK経路の活性化に基づくアポトーシスの誘導を示唆した。