ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは口腔癌細胞の増殖とビンクリスチン耐性を阻害し、ビンクリスチン感受性を高める

Quercetin Inhibits Proliferation and Drug Resistance in KB/VCR Oral Cancer Cells and Enhances Its Sensitivity to Vincristine

著作名:
Zhaohu Yuan
Huili Wang
Ziyou Hu
Yanqing Huang
Fang Yao
Shumei Sun
Bingyi Wu
出典:
Nutrition and Cancer
2015
67
126-136
DOI:
10.1080/01635581.2015.965334
キーワード:
ケルセチン
ビンクリスチン
耐性
口腔癌
P糖蛋白質
要旨:
ケルセチンは、25~100 μMの濃度で、ビンクリスチン耐性の口腔癌細胞株KBの増殖・遊走・浸潤を阻害した。また、50 μMの濃度にて、同細胞のG1周期を停止した。50~100 μMの濃度においては、同細胞のアポトーシスを促進した。特筆すべきは、ケルセチンによるP糖蛋白質の発現阻害も認め、ビンクリスチン0.375 μMにケルセチン50 μMを組合せると耐性を克服して、抗増殖作用とアポトーシスが復活した点である。