油柑果実に由来するケルセチンの抗糖尿病活性: in silicoおよびin vivoアプローチ
Anti-diabetic activity of quercetin extracted from Phyllanthus emblica L. fruit: In silico and in vivo approaches
- 出典:
- Journal of Pharmaceutical Analysis
- 2018
- 8
- 109-118
- DOI:
- 10.1016/j.jpha.2017.10.005
- 要旨:
- Silico: 糖尿病に関連するグリコーゲンホスホリラーゼおよびPPARγと親和性を持つ天然物を、分子ドッキングにて探索した。その結果、ケルセチンが両蛋白質と高い親和性を示した。Vivo: ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットにケルセチン75 mg/kgを投与すると、血糖値を最大で14.8%低下した。50もしくは75 mg/kgの投与量では、血中の中性脂肪・HDL・LDL・総コレステロールを大幅に改善した。25~75 mg/kgの投与量では、血中のインスリンおよびヘモグロビン値が著しく上昇した。