ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シスプラチンがマウスに誘発した骨髄抑制は、ケルセチンが造血成長因子と造血阻害因子を調節して軽減する

Quercetin supplementation attenuates cisplatin induced myelosuppression in mice through regulation of hematopoietic growth factors and hematopoietic inhibitory factors

著作名:
Cheng-Hung Chuang
Yi-Chin Lin
Jung Yang
Shu-Ting Chan
Shu-Lan Yeh
出典:
The Journal of Nutritional Biochemistry
2022
110
109149
DOI:
10.1016/j.jnutbio.2022.109149
キーワード:
骨髄抑制
マウス
シスプラチン
ケルセチン
造血成長因子
造血阻害因子
動物実験
要旨:
骨髄抑制とは抗癌剤の副作用の一つで、骨髄の血液を作る働きが低下する現象である。マウスにシスプラチンと投与すると、典型的な骨髄抑制を呈した。しかし、ケルセチンの共投与は、シスプラチンがもたらした骨髄細胞・白血球・赤血球・血小板の減少を回復した。血液および骨髄にてケルセチンは、造血成長因子(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子およびIL-9)を増大し、造血阻害因子は低減し、酸化ストレスも低減した。