ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リーシュマニア症に対するケルセチンの標的を、コンピュータで予測する

Computational studies on new Leishmanial drug targets against Quercetin

要旨:
ケルセチンはリーシュマニア症に有効であるが、その標的蛋白質や作用機序は不明であった。分子ドッキングの結果、ケルセチンは、原虫が有する酵素3M3I・3CSS・1PKLに高い親和性を示した。蛋白質間相互作用をネットワーク薬理学で解析した結果、アシル輸送蛋白質が最も高いスコアを示し、他の蛋白質と結合するハブであることが明らかになった。また、相互作用ネットワークに関与する蛋白質の大部分は、細胞質に存在していた。従って、ケルセチンは細胞質内のネットワークを標的として、リーシュマニア原虫の代謝を阻止する。