ドセタキセルとケルセチンを共担持したナノ粒子は相乗的に、Akt/MMP-9経路を介して乳癌細胞の遊走と浸潤を阻害する
Synergistic inhibition of migration and invasion of breast cancer cells by dual docetaxel/quercetin-loaded nanoparticles via Akt/MMP-9 pathway
- 出典:
- International Journal of Pharmaceutics
- 2017
- 523
- 300-309
- DOI:
- 10.1016/j.ijpharm.2017.03.040
- 要旨:
- PLGA(乳酸-グリコール酸共重合体)ーPEI(ポリエチレンイミン)に、ヒアルロン酸をリンカーとして、ドセタキセルおよびケルセチンがそれぞれ結合したナノ粒子を設計した。粒径は209.8±10.8 nmであった。このナノ粒子を乳癌細胞株4T1に作用すると、リン酸化されたAktとMMP-9の発現が下方調節され、細胞の遊走と浸潤に関して、95.6%および99.3%の阻害率を示した。ナノ粒子はまた、4T1に効率良く取込まれて、コロニー形成を減少し、アポトーシスを促進した。