リステリア・モノサイトゲネスの混合培養にて、ケルセチンはバイオフィルム形成を阻害し、病原性を抑制する
The Inhibitory Effect of Quercetin on Biofilm Formation of Listeria monocytogenes Mixed Culture and Repression of Virulence
- 出典:
- Antioxidants
- 2022
- 11
- 1733
- DOI:
- 10.3390/antiox11091733
- 要旨:
- 食品由来のリステリア・モノサイトゲネスは、リステリア感染症の病原菌である。ケルセチンの同菌に対する最小発育阻止濃度は250 μg/mLであるが、その1/2~1/8の濃度におけるケルセチンの効果を調べた。ケルセチンは濃度依存的に、同菌の運動性・バイオフィルムの形成・病原性・クオラムセンシングに関連する遺伝子の発現を減少した。ステンレス鋼・シリコンゴム・手袋の表面をケルセチン処置(0~125 µg/mL)した際のバイオフィルム形成阻害効果は、0.39~2.07, 0.09~1.96, 0.03~1.69 log CFU/cm2であった(P<0.05)。