ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アセトアミノフェンがラットに誘発した肝腎毒性に対する、マンダリン果皮のエタノール水抽出物・ヘスペリジン・ケルセチンの予防効果

Preventive Effects of Mandarin Fruit Peel Hydroethanolic Extract, Hesperidin, and Quercetin on Acetaminophen-Induced Hepatonephrotoxicity in Wistar Rats

要旨:
アセトアミノフェンを経口投与して、ラットに肝腎毒性を惹起した。マンダリン果皮のエタノール水抽出物・ヘスペリジン・ケルセチンの共投与も並行したところ、アセトアミノフェンによる肝機能の低下を大幅に改善した。血中のAST・ALT・ALP・乳酸脱水素酵素・GGT・総ビリルビンを低減し、アルブミンは増大した。また、腎機能も改善され、血中の尿素・尿酸・クレアチニンが低減した。肝および腎両組織にて、過酸化脂質の減少と、SOD・GPx・GSTの活性上昇を認め、抗酸化作用を発揮した。