ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

トリプルネガティブ乳癌を制御する、新規c-Met阻害剤のリードとしてのルチン

Rutin as A Novel c-Met Inhibitory Lead for The Control of Triple Negative Breast Malignancies

要旨:
トリプルネガティブ乳癌の進行は、受容体チロシンキナーゼc-Metの異常な調節不全と関連している。ルチンは、ヒト由来乳癌細胞株MDA-MB-231の増殖・遊走・浸潤を阻害したが、その根底にあるメカニズムとしてc-Metを標的としていることが示唆された。ヌードマウスにMDA-MB-231を移植したモデルに、ルチン30 mg/kgを週に3回注射すると、腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。よってルチンは、c-Met依存性トリプルネガティブ乳癌の治療薬のリードとして相応しい。