トリプルネガティブ乳癌を制御する、新規c-Met阻害剤のリードとしてのルチン
Rutin as A Novel c-Met Inhibitory Lead for The Control of Triple Negative Breast Malignancies
- 著作名:
- Heba E. Elsayed
- Hassan Y. Ebrahim
- Mohamed M. Mohyeldin
- Abu Bakar Siddique
- Amel M. Kamal
- Eman G. Haggag
- Khalid A. El Sayed
- 出典:
- Nutrition and Cancer
- 2017
- 69
- 1256-1271
- DOI:
- 10.1080/01635581.2017.1367936
- 要旨:
- トリプルネガティブ乳癌の進行は、受容体チロシンキナーゼc-Metの異常な調節不全と関連している。ルチンは、ヒト由来乳癌細胞株MDA-MB-231の増殖・遊走・浸潤を阻害したが、その根底にあるメカニズムとしてc-Metを標的としていることが示唆された。ヌードマウスにMDA-MB-231を移植したモデルに、ルチン30 mg/kgを週に3回注射すると、腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。よってルチンは、c-Met依存性トリプルネガティブ乳癌の治療薬のリードとして相応しい。