ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとオリーブオイルを含むナノ乳濁液の、色素沈着症の有望な製剤としての抗酸化および抗チロシナーゼ活性

Antioxidant and anti-tyrosinase activities of quercetin-loaded olive oil nanoemulsion as potential formulation for skin hyperpigmentation

要旨:
皮膚の色素沈着を改善する天然として、抗酸化作用と抗チロシナーゼ作用によりケルセチンが有力な候補であるが、水溶性の低さから実用化にほど遠い。そこでケルセチンとオリーブオイルを含むナノ乳濁液を、高エネルギー乳化法で新規に調製した。得られたナノ乳濁液は、高い抗酸化作用(92%)とチロシナーゼ阻害活性(56%)を示す反面、皮膚刺激性は示さなかった。従って、色素沈着症の治療法の代替手段として有望である。