ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アブシキシマブで表面をコーティングしたアルブミンナノ粒子に担持したルチンは、標的送達と抗血栓効果を改善する

Abciximab coated albumin nanoparticles of rutin for improved and targeted antithrombotic effect

著作名:
Susanta Kumar Rout
Vishnu Priya
Vikas
Abhishesh Kumar Mehata
Madaswamy S. Muthu
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2022
76
103785
DOI:
10.1016/j.jddst.2022.103785
キーワード:
アブシキシマブ
ルチン
ナノ粒子
血小板凝集
血液凝固
抗血栓効果
要旨:
モノクロナール抗体で抗血栓薬に用いられているアブシキシマブを表面にコーティングしたナノ粒子に、ルチンを担持して、新規DDSを設計した。粒径は130–200 nmであり、担持したルチンは、始めの4時間に34.49%、その後の72時間以内に85.99%が放出された。アブシキシマブは血小板を標的として認識するため、得られたナノ粒子は、アブシキシマブをコートしないでルチンのみ担持した場合と比べて、作用した血小板内の蛍光が10~20倍高かった。両者の違いは、血小板凝集および血液凝固アッセイにて、有意差を認めた。