ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

COVID-19パンデミック時における糖尿病患者のための炭水化物が豊富な代替食品としての、インドネシアの伝統的な芋類の評価

Evaluation of Three Abundant Indonesian Traditional Tubers as Carbohydrate-Rich Food Alternatives for Diabetic Patients During the COVID-19 Pandemic

著作名:
Dewi H. Sari
Angga D. Prasetyo
出典:
Tropical Journal of Natural Product Research
2022
6
1124-1130
DOI:
10.26538/tjnpr/v6i7.14
キーワード:
糖尿病
DPP-IV
α-グルコシダーゼ
COVID-19
ACE2
サツマイモ
分子ドッキング
イソラムネチン
ペオニジン
ケルセチン
カテキン
要旨:
糖尿病は、COVID-19の重症化と死亡のリスク要因である。インドネシアの伝統食材である、サツマイモ・キャッサバ・タロイモより、COVID-19と糖尿病のそれぞれに有用な物質を探索した。その結果、ポリフェノール含量が最も高く(7.40±0.20 mg/g)、抗酸化力が最も高い(9.39±0.3%)、サツマイモが有望であった。サツマイモの成分分析により、イソラムネチン・ペオニジン・ケルセチン・カテキンを同定した。分子ドッキングの結果、COVID-19の標的であるACE2には、イソラムネチン・ペオニジン・ケルセチンの阻害作用を示唆した。また、糖尿病の標的であるDPP-IVには、イソラムネチン・ペオニジン・カテキンの阻害作用を示唆した。同じく糖尿病の標的であるα-グルコシダーゼには、イソラムネチン・ケルセチンの阻害作用を示唆した。