ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを用いる、リンゴジュースの光滅菌法: メカニズムと温度の影響

The effect of quercetin mediated photodynamic inactivation on apple juice properties at different temperature and its bactericidal mechanism

著作名:
In-Hwan Lee
Eun-Rae Cho
Dong-Hyun Kang
出典:
Food Control
2023
144
109362
DOI:
10.1016/j.foodcont.2022.109362
キーワード:
リンゴジュース
ケルセチン
光滅菌法
リステリア菌
O157
膜蛋白質
要旨:
リンゴジュースにケルセチンを加え、405 nmの青色光を照射する、光滅菌法を検討した。60 J/cm2の光強度および室温にて、リステリア菌と大腸菌O157を両方とも、5 logを超えて減少した。膜電位の脱分極と、コハク酸脱水素酵素の活性損失を認め、光滅菌法の標的が膜蛋白質であることを示唆した。60 J/cm2における滅菌効果は、室温と4℃で差がなかった。一方で、ジュース中のポリフェノール含量は、室温より4℃の方が減少を抑制した。