ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、癌細胞生物学が関与するキナーゼパネルを阻害する

Quercetin inhibits a large panel of kinases implicated in cancer cell biology

著作名:
Rainatou Boly
Thierry Gras
Touria Lamkami
Pierre Guissou
Didier Serteyn
Robert Kiss
Jacques Dubois
出典:
International Journal of Oncology
2011
38
833-842
DOI:
10.3892/ijo.2010.890
キーワード:
ケルセチン
キナーゼ
キナーゼパネル
抗癌活性
要旨:
8つの異なる癌細胞株に対する平均IC50値を基準として、2 μMはその10%未満に相当する低濃度である。2 μMのケルセチンは、16種類のキナーゼ(ABL1・aurora A・aurora B・aurora C・CLK1・FLT3・JAK3・MET・NEK4・NEK9・PAK3・PIM1・RET・FGF-R2・PDGF Rα・PDGF Rß)の活性を80%以上低下した。ケルセチンによるキナーゼの活性低下は、有糸分裂を強力に阻害して、細胞死を誘導した。