ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

HSP27の抑制は、ヒト由来白血病細胞株U937におけるケルセチンの抗癌効果を高める

Suppression of HSP27 increases the anti‑tumor effects of quercetin in human leukemia U937 cells

要旨:
ヒト由来急性骨髄性白血病細胞株U937の増殖は、ケルセチンが阻害した。U937に熱ショック蛋白質27(HSP27)を特異的に認識する短ヘアピン型RNA(sh-RNA)を導入して、その遺伝子をサイレンシングした。その結果、ケルセチンの抗増殖作用が増殖され、相乗的にアポトーシスを促進した。ケルセチンとsh-RNAの併用は、血管新生に関連する蛋白質(HIF1α・VEGF)を阻害するとともに、細胞周期のG0を停止した。また、Notch 1の発現を阻害し、リン酸化されたAKTおよびmTORが減少しており、組合せによるNotch/AKT/mTORシグナル伝達の遮断を示唆した。