HSP27の抑制は、ヒト由来白血病細胞株U937におけるケルセチンの抗癌効果を高める
Suppression of HSP27 increases the anti‑tumor effects of quercetin in human leukemia U937 cells
- 著作名:
- Xi Chen
- Xiu‑Shuai Dong
- Hai‑Yan Gao
- Yong‑Fang Jiang
- Ying‑Lan Jin
- Yu‑Ying Chang
- Li‑Yan Chen
- Jing‑Hua Wang
- 出典:
- Molecular Medicine Reports
- 2016
- 13
- 689-696
- DOI:
- 10.3892/mmr.2015.4600
- 要旨:
- ヒト由来急性骨髄性白血病細胞株U937の増殖は、ケルセチンが阻害した。U937に熱ショック蛋白質27(HSP27)を特異的に認識する短ヘアピン型RNA(sh-RNA)を導入して、その遺伝子をサイレンシングした。その結果、ケルセチンの抗増殖作用が増殖され、相乗的にアポトーシスを促進した。ケルセチンとsh-RNAの併用は、血管新生に関連する蛋白質(HIF1α・VEGF)を阻害するとともに、細胞周期のG0を停止した。また、Notch 1の発現を阻害し、リン酸化されたAKTおよびmTORが減少しており、組合せによるNotch/AKT/mTORシグナル伝達の遮断を示唆した。