ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはアポトーシスの誘導とMAPK/ERK/JNKシグナル伝達の調節にて、多剤耐性白血病細胞K562に対するアドリアマイシンの細胞毒性を増強する

Quercetin enhances adriamycin cytotoxicity through induction of apoptosis and regulation of mitogen‑activated protein kinase/extracellular signal‑regulated kinase/c‑Jun N‑terminal kinase signaling in multidrug‑resistant leukemia K562 cells

要旨:
多剤耐性を獲得したヒト由来慢性骨髄性白血病細胞株K562に、ケルセチンとアドリアマイシンとの組合せを作用すると、アポトーシスの相乗的な増強を認めた。組合せは、ミトコンドリア膜電位を低下し、カスパーゼ類を活性化し、Bcl‑2の発現を低減してアポトーシスを促進した。組合せはまた、K562内のJNKとMAPKの発現を相乗的に増大し、ERKの発現は低減した。