ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

白血病におけるケルセチンの標的は複数存在する

Multitarget Effects of Quercetin in Leukemia

要旨:
Vitro: ヒト由来白血病細胞株P39にケルセチンを作用すると、Bcl-2を下方調節し、Baxは上方調節してアポトーシスを誘導した。ケルセチンはまた、CDK類とサイクリン類を減少し、p21とp27 の発現は増加して、細胞周期のG1期を停止した。さらに、ケルセチンの作用として、P39内にオートファゴソームの形成も認めた。Vivo: P39を移植したマウスモデルにケルセチンを投与すると、腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。