ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

硫酸転移酵素1A3が過剰発現したHEK293細胞における、クルクミンとケルセチンの硫酸エステルの位置付け: トランスポーターが調節する硫酸エステル化における、アリールスルファターゼBの役割

Sulfonation disposition of curcumin and quercetin in SULT1A3 overexpressing HEK293 cells: The role of Arylsulfatase B in cellular sulfonation regulated by transporters

要旨:
ヒト胎児由来腎細胞株HEK293に薬物トランスポーター阻害剤を作用すると、クルクミンの硫酸エステル化が最大で74.4%減少し、ケルセチンのケースは最大で76.9%減少した。この際、トランスポーターによるスルホン化にて、アリールスルファターゼB(ARSB)が重要な役割を果たしていることを確認した。ARSBが過剰発現した細胞では、トランスポーター阻害剤による硫酸エステル化の減少が、さらに強化された。反対に、ARSBをノックダウンした細胞では、硫酸エステル化を促進する逆転現象を認めた。