硫酸転移酵素1A3が過剰発現したHEK293細胞における、クルクミンとケルセチンの硫酸エステルの位置付け: トランスポーターが調節する硫酸エステル化における、アリールスルファターゼBの役割
Sulfonation disposition of curcumin and quercetin in SULT1A3 overexpressing HEK293 cells: The role of Arylsulfatase B in cellular sulfonation regulated by transporters
- 著作名:
- Shuhua Pei
- Yuanyuan Dou
- Wenke Zhang
- Defei Qi
- Yingying Li
- Mengqing Wang
- Wenqi Li
- Hongxiang Shi
- Zixuan Gao
- Chaoyan Yao
- Dong Fang
- Hua Sun
- Songqiang Xie
- 出典:
- Food & Function
- 2022
- 13
- 10558-10573
- DOI:
- 10.1039/D2FO01436J
- 要旨:
- ヒト胎児由来腎細胞株HEK293に薬物トランスポーター阻害剤を作用すると、クルクミンの硫酸エステル化が最大で74.4%減少し、ケルセチンのケースは最大で76.9%減少した。この際、トランスポーターによるスルホン化にて、アリールスルファターゼB(ARSB)が重要な役割を果たしていることを確認した。ARSBが過剰発現した細胞では、トランスポーター阻害剤による硫酸エステル化の減少が、さらに強化された。反対に、ARSBをノックダウンした細胞では、硫酸エステル化を促進する逆転現象を認めた。