ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはTLR4/NF-κBシグナル伝達経路を調節して、ヒト由来結腸癌細胞株Caco-2の遊走と浸潤を抑制する

Quercetin suppresses the migration and invasion in human colon cancer Caco-2 cells through regulating toll-like receptor 4/Nuclear Factor-kappa B pathway

著作名:
Mingyang Han
Yucheng Song
Xuedong Zhang
出典:
Pharmacognosy Magazine
2016
12
s237-s244
DOI:
10.4103/0973-1296.182154
キーワード:
ケルセチン
結腸癌
Caco-2
遊走
浸潤
MMP-2
MMP-9
Eカドヘリン
TLR4/NF-κB
要旨:
ケルセチンは、ヒト由来結腸癌細胞株Caco-2の遊走と浸潤を阻害した。ケルセチンは濃度依存的に、遊走と浸潤を促進する蛋白質(MMP-2・MMP-9)の発現を抑制し、遊走と浸潤を抑制する蛋白質Eカドヘリンの発現は促進した。抗TLR4抗体もしくはNF-κB阻害剤はともに、ケルセチンの働きを増強した。ゆえにメカニズムの根底は、ケルセチンによるTLR4/NF-κBシグナル伝達の阻害である。