ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

漂白後にアスコルビン酸ナトリウム・α-トコフェロール・ケルセチンを塗布した際の、複合樹脂からエナメルへのせん断接着強度の比較

Comparative evaluation of the postbleaching application of sodium ascorbate, alpha-tocopherol, and quercetin on shear bond strength of composite resin to enamel

要旨:
60個の上顎第一小臼歯を12個ずつ5群に分けた。A: 対照として漂白なし、B: 40%過酸化水素水で漂白、C: 漂白後、10%アスコルビン酸ナトリウムを塗布、D: 漂白後、10%α-トコフェロールを塗布、E: 漂白後、1%ケルセチンを塗布。それぞれの処置後、直ちに複合樹脂を取り付け、蒸留水に24時間つけてから、せん断接着強度を測定した。Aが最も高いせん断接着強度を示し、22.68±2.91 MPaであった。B~Eにおいては、Eが他3群より有意に高く(15.45±1.58 MPa, P<0.05)、ケルセチンの効果を実証した。