ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンとセレンのナノ粒子は、Jak-2/Stat3経路の下方調節とNrf-2/HO-1経路の上方調節により、ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病性腎症からラットを保護する

Rutin and selenium nanoparticles protected against STZ-induced diabetic nephropathy in rats through downregulating Jak-2/Stat3 pathway and upregulating Nrf-2/HO-1 pathway

著作名:
Randa A. Zaghloul
Amr M. Abdelghany
Yara A. Samra
出典:
European Journal of Pharmacology
2022
933
175289
DOI:
10.1016/j.ejphar.2022.175289
キーワード:
糖尿病性腎症
ラット
血糖値
クレアチニン
尿素
ルチン
セレンナノ粒子
Jak-2/Stat3
Nrf-2/HO-1
動物実験
要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットは、空腹時血糖値が443.8±42.72 mg/dLであり、血中のクレアチニンと尿素の濃度は、1.58±0.4および281.8±47.35 mg/dLであった。ルチンとセレンナノ粒子とを共投与すると、3指標とも大幅に低減されて、163.8±22.8, 0.54±0.1, 53.6±25.7 mg/dLとなった。組合せはまた、血中のSirt1・Nrf-2・HO-1を上昇し、IL-6・NF-κB・TNF-α・Jak-2・p-Stat3は低減した。以上の結果は、組合せによるJak-2/Stat3経路の下方調節と、Nrf-2/HO-1経路の上方調節を示唆している。