オリーブオイルを用いるケルセチンのナノ乳濁液と子ウシの胸腺DNAとの相互作用と、その抗癌作用
Multi-spectroscopic Characteristics of Olive Oil-based Quercetin Nanoemulsion (QuNE) Interactions with Calf thymus DNA and its Anticancer Activity
- 出典:
- Journal of Molecular Liquids
- 2022
- 367, Part A
- 120317
- DOI:
- 10.1016/j.molliq.2022.120317
- 要旨:
- オリーブオイルを用いて新規に調製したケルセチンのナノ乳濁液は、ケルセチンの水溶性と生理活性を改善した。ナノ乳濁液はケルセチンを細胞に効率よく送達し、子ウシの胸腺DNA(ct-DNA)と相互作用した。ct-DNAとナノ乳濁液とは、疎水基同士で相互作用して、安定な錯体を形成した。ナノ乳濁液から放出されたケルセチンは、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の生存率を大幅に低下し、ヒト由来肝癌細胞株HepG2にてカスパーゼ-9を上方調節して、アポトーシスを誘導した。