ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オリーブオイルを用いるケルセチンのナノ乳濁液と子ウシの胸腺DNAとの相互作用と、その抗癌作用

Multi-spectroscopic Characteristics of Olive Oil-based Quercetin Nanoemulsion (QuNE) Interactions with Calf thymus DNA and its Anticancer Activity

著作名:
Farnaz Ahmadi Oskooei
Jamshid Mehrzad
Ahmad Asoodeh
Alireza Motavalizadehkakhky
出典:
Journal of Molecular Liquids
2022
367, Part A
120317
DOI:
10.1016/j.molliq.2022.120317
キーワード:
ケルセチン
ナノ乳濁液
DNA
疎水基相互作用
乳癌
MCF-7
肝癌
HepG2
要旨:
オリーブオイルを用いて新規に調製したケルセチンのナノ乳濁液は、ケルセチンの水溶性と生理活性を改善した。ナノ乳濁液はケルセチンを細胞に効率よく送達し、子ウシの胸腺DNA(ct-DNA)と相互作用した。ct-DNAとナノ乳濁液とは、疎水基同士で相互作用して、安定な錯体を形成した。ナノ乳濁液から放出されたケルセチンは、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の生存率を大幅に低下し、ヒト由来肝癌細胞株HepG2にてカスパーゼ-9を上方調節して、アポトーシスを誘導した。