ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ乳濁液の結腸癌細胞阻害活性をTPGSで最適化する

Utilizing TPGS for Optimizing Quercetin Nanoemulsion for Colon Cancer Cells Inhibition

要旨:
結腸癌細胞に対するケルセチンナノ乳濁液の効果を最適化すべく、界面活性剤としてD-α-トコフェロールポリエチレングリコールコハク酸 (TPGS, D-α-tocopheryl polyethylene glycol succinate)の添加を検討した。その結果、200 nm以下の粒径、80%以上のケルセチン封入効率、放出率84.52±0.71%を達成した。ヒト由来結腸直腸癌細胞株HCT-116・HT‑29に対するIC50値は18および15 μMであり、フリーのケルセチンと比べて2倍に向上した。