ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを経口送達するための表面修飾ビロソームの開発: 最適化・特性評価・抗酸化作用・抗菌活性・細胞毒性

Development of surface modified bilosomes for the oral delivery of quercetin: optimization, characterization in-vitro antioxidant, antimicrobial, and cytotoxicity study

要旨:
粒径が143.51 nmでゼータ電位が−15.4 mVの、ケルセチンのビロソームを新規に得た。物性改良のキーは、キトサンによる表面修飾であった。24時間以内のケルセチンの放出率は、86.62±3.23%であった。ビロソームの流動性はフリーのケルセチンと比べて4.2倍に向上し、抗酸化活性は測定した全ての濃度で有意であった(P<0.05)。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7およびMDA-MB-231に対する細胞毒性は、フリーのケルセチンの1.61倍および1.44倍であった。また、黄色ブドウ球菌と大腸菌に対しても、ビロソームはケルセチンより高い抗菌活性を示した。