ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

D-ガラクトース誘発老化マウスモデルにおける、イザヨイバラ由来ケルセチン配糖体とケルセチンの効果

Effects of Rosa roxburghii Tratt glycosides and quercetin on D-galactose-induced aging mice model

要旨:
老化のモデルとして、ガラクトースをマウスに皮下注射した。その結果、血液・脳組織・肝組織にてマロンジアルデヒド・L-1β・IL-6・TNF-αが上昇し、カタラーゼ・SOD・GPx減少した。ケルセチン・イソケルシトリン・ケルシトリンそれぞれの共投与は全て、ガラクトースによる悪影響を軽減した。脳および肝組織のHE染色結果は、ガラクトースによる病変を、ケルセチン・イソケルシトリン・ケルシトリンが回復したことを示した。フラボノイドの共投与による、両組織におけるNrf2とHO-1の上昇は、抗酸化および抗炎症作用がNrf2/HO-1シグナル伝達の活性化に基づくことを示唆した。