ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝虚血再灌流に伴う遠隔臓器(肺)の酸化的損傷における、多形核白血球の役割とルチンによる保護

The role of polymorphonuclear leukocytes in distant organ (lung) oxidative damage of liver ischemia/reperfusion and the protective effect of rutin

要旨:
ラット肝を虚血再灌流すると、遠隔臓器である肺組織に出血・肺胞の変性・むくみが見られ、多形核白血球の浸潤も顕著であった。しかし、予めルチンを投与すると、虚血再灌流による肺組織の悪影響が殆どなく、sham群と同等であった。ルチンは、血中のマロンジアルデヒドを低減し、ミエロペルオキシダーゼの活性を低下し、総グルタチオンは上昇した。