ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

漂白した象牙質の接着強度における、ケルセチン前処理の影響

Effect of quercetin pretreatment on the immediate and aged bond strength of bleached dentin

著作名:
Xiu-jiao Lin
Deng-wei Hong
Zhi-cen Lu
Hao Yu
出典:
Journal of the Mechanical Behavior of Biomedical Materials
2022
135
105476
DOI:
10.1016/j.jmbbm.2022.105476
キーワード:
象牙質
漂白
ケルセチン
せん断接着強度
老化
要旨:
5 × 5 × 1 mmのヒト歯象牙質を5群に分けた。A: 対照として漂白なし、B: 40%過酸化水素水で漂白、C: 75 μg/mLのケルセチンで処置後に漂白、D: 150 μg/mLのケルセチンで処置後に漂白、E: 300 μg/mLのケルセチンで処置後に漂白。それぞれの処置後、直ちに樹脂を取り付け、更に2群(老化/非老化)に分けた。老化: 低温と高温のサイクルを10,000回繰り返して老化のシミュレーション、非老化: 温度サイクルに付さない。それぞれのせん断接着強度を測定して、ケルセチン処置の効果を検証した。非老化群におけるケルセチン処置は、せん断接着強度を有意に高めたが、C~E間に差がなく濃度の影響は認めなかった。老化群に関しては、DおよびEの強度が他群より有意に高く、D vs. E間に差はなかった。