ジゾシルピンが誘発した統合失調症のラットモデルにおける、ケルセチンによる酸化ストレス・サイトカイン毒性・DNA断片化の逆転現象
Reversal of oxidative stress, cytokine toxicity and DNA fragmentation by quercetin in dizocilpine-induced animal model of Schizophrenia
- 出典:
- Metabolic Brain Disease
- 2022
- 37
- 2793–2805
- DOI:
- 10.1007/s11011-022-01090-6
- 要旨:
- ジゾシルピンで惹起した統合失調症のラットモデルに、ケルセチンを投与した。ジゾシルピン処置の前後とは関係なく2週間のケルセチン投与は、行動評価において統合失調症の影響を大幅に逆転させ、酸化ストレスも軽減した。ケルセチンはまた、ドーパミン作動性・セロトニン作動性・グルタミン酸作動性の3種の神経伝達を調節して、炎症性サイトカインと断片化したDNA減少を減少した。