ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

新規リガンドで修飾したナノ複合材料は、非小細胞肺癌におけるケルセチンとパクリタキセルの送達効率を改善する

A novel ligand-modified nanocomposite microparticles improved efficiency of quercetin and paclitaxel delivery in the non-small cell lung cancer

要旨:
セツキシマブを結合したナノ粒子に、ケルセチンとパクリタキセルを担持して、新規DDSを設計した。得られたナノ複合材料の粒径は4.54±0.30 nmで、ゼータ電位は22.93±1.48 mVであった。特性として、薬物の徐放性とpH応答性が挙げられる。ヒト由来非小細胞肺癌細胞株A549に作用させると、セツキシマブを結合しない場合の細胞毒性を、更に増強した。同細胞をヌードマウスに移植したモデルに新規ナノ複合材料を投与すると、腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。