ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マイクロRNA-17が悪性黒色腫細胞に誘導するアポトーシスと、ケルセチンによるTET1の発現

Quercetin Mediated TET1 Expression Through MicroRNA-17 Induced Cell Apoptosis in Melanoma Cells

要旨:
悪性黒色腫細胞株OCM-1・SK-MEL-1・B16にケルセチンを作用すると、アポトーシスが誘導され、遊走と浸潤を阻害したが、同時に、TET1 (ten-eleven translocation)蛋白質の発現も増大した。TET1蛋白質と抗癌作用との関連を探るべく、同蛋白質が過剰に発現した系を構築して、アポトーシスの誘導と浸潤の阻害を確認した。バイオインフォマティクス解析の結果、TET1がmiR-17の標的遺伝子であった。すなわち、miR-17の発現を阻害すると、TET1蛋白質の発現が増大する。