動物モデルにおけるケルセチン摂取と筋萎縮: システマティックレビューとメタ解析
Quercetin supplementation and muscular atrophy in animal models: A systematic review and meta-analysis
- 出典:
- International Journal of Food Properties
- 2022
- 25
- 2165-2182
- DOI:
- 10.1080/10942912.2022.2127764
- 要旨:
- ケルセチンの筋萎縮に対する効果を動物実験で示した論文の、システマティックレビューおよびメタ解析。各種データベースから選定した11件(全てマウス)の論文を対象に、筋委縮の3指標(筋肉量: 6件、筋線維のサイズ: 7件、筋機能: 4件)に関するメタ解析を行った。その結果、筋肉量と筋機能に関しては、ケルセチン摂取の有意性を認めなかった。一方、筋線維のサイズの内、太さと表面積に有意差を認めた。すなわち、筋萎縮モデルマウスへのケルセチンの投与は、筋線維の直径(標準化平均差: 0.94 μm, 95%信頼区間: 0.25, 1.62, P<0.01)および表面積(標準化平均差: 0.86 μm2, 95%信頼区間: 0.40, 1.32, P<0.01)を有意に改善した。