ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはNF-κBを不活性化し、TLR4経路を遮断し、活性酸素種の生成を減少して、リポ多糖がBV2ミクログリアに誘発した炎症応答を軽減する

Isorhamnetin alleviates lipopolysaccharide-induced inflammatory responses in BV2 microglia by inactivating NF-κB, blocking the TLR4 pathway and reducing ROS generation

要旨:
ミクログリアBV-2細胞をリポ多糖で刺激した際の炎症応答は、イソラムネチンが阻害した。イソラムネチンは、NO合成酵素とシクロオキシゲナーゼ-2の発現を阻害して、炎症誘導性物質NOおよびプロスタグランジンE2の産出を抑制した。また、炎症誘導性サイトカインTNF-α・IL-1βの発現も抑制した。メカニズムとして、イソラムネチンによるNF-κBパスウェイの阻害と、リポ多糖が活性化するTLR4の抑制が挙げられる。