ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ乳濁液を最適化して、溶解速度・バイオアベイラビリティ・心保護活性を向上する

Formulation and Optimization of Quercetin Nanoemulsion for Enhancing Its Dissolution Rate, Bioavailability and Cardioprotective Activity

著作名:
Nimer Alsabeelah
Vinay Kumar
出典:
Journal of Cluster Science
2023
34
1893–1906
DOI:
10.1007/s10876-022-02351-1
キーワード:
ケルセチン
ナノ乳濁液
溶解度
膜透過性
バイオアベイラビリティ
心筋細胞
H9C2
心保護
要旨:
ケルセチンを含むナノ乳濁液を設計するにあたり、油相物質・界面活性剤・添加物の最適化を検討して、粒径が41.22±6.38 nmでゼータ電位が−38.52±5.16 mVの新規なナノ粒子を得た。ケルセチンの封入効率は87.67±3.32%であった。注目すべき物性として、溶解度・膜透過性・バイオアベイラビリティがフリーのケルセチンと比べて、1.70倍・3.44倍・28.29倍にそれぞれ向上した。心筋細胞株H9C2に新規ナノ乳濁液を作用すると、細胞質におけるアンジオテンシン変換酵素(ACE)の発現の低下を認めた。