ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病関連ミトコンドリアATPアーゼに対するケルセチンとビタミンEの作用を、抗アポトーシス治療戦略として動物実験および分子ドッキングで検証する

Experimental and molecular docking studies of quercetin and vitamin E with diabetes-associated mitochondrial-ATPase as anti-apoptotic therapeutic strategies

要旨:
糖尿病合併症に関与するアポトーシス蛋白質として、ミトコンドリアのATPアーゼとチトクロームCに対する親和性を分子ドッキングで検証した。その結果、前者はケルセチンが-7.1 kcal/mol、ビタミンEが-9.0 kcal/mol、グリベンクラミド(糖尿病治療薬)が-9.4 kcal/molであった。後者はケルセチンが-5.5 kcal/mol、ビタミンEが-6.4 kcal/mol、グリベンクラミドが-7.0 kcal/molであった。糖尿病モデルラットにビタミンEを投与すると、肝中ミトコンドリアのATPアーゼを阻害して、分子ドッキングの予測を実証した。