ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

悪性黒色腫細胞株A375のアポトーシス・作用機序特性・ERKの発現に対する、ケルセチン脂肪酸エステル誘導体の影響

Investigating the effects of quercetin fatty acid esters on apoptosis, mechanical properties, and expression of ERK in melanoma cell line (A375)

要旨:
ケルセチンのα-リノレン酸エステルとリノール酸エステルを合成して、それぞれの悪性黒色腫細胞A375に対する阻害作用を調べた。その結果、リノール酸エステルが35 μg/mLのIC50値を示した。リノール酸エステルは、A375に細胞間接着力を上昇しアポトーシスを誘導して、その増殖を阻害した。リノール酸エステルはまた、リン酸化したERKを大幅に低下した。