線維筋痛症のモデルにおける、アメリカシナノキ(Tilia americana)中のケルセチン配糖体と臨床薬との薬理学的相互作用
Pharmacological Interaction of Quercetin Derivatives of Tilia americana and Clinical Drugs in Experimental Fibromyalgia
- 著作名:
- Yara Elena Quinto-Ortiz
- María Eva González-Trujano
- Edith Sánchez-Jaramillo
- Gabriel Fernando Moreno-Pérez
- Salomón Jacinto-Gutiérrez
- Francisco Pellicer
- Alonso Fernández-Guasti
- Alberto Hernandez-Leon
- 出典:
- Metabolites
- 2022
- 12
- 916
- DOI:
- 10.3390/metabo12100916
- 要旨:
- アメリカシナノキ (Tilia americana)は、メキシコの伝統医療で鎮痛剤として用いられている。アメリカシナノキ抽出物およびそのフラボノイド画分(主成分: ルチン・イソケルシトリン)の薬効を、レセルピンで惹起した線維筋痛症のモデルラットで評価した。アメリカシナノキ抽出物(10~300 mg/kg)・フラボノイド画分(10~100 mg/kg)ともに、ラットの痛覚過敏と異痛を用量依存的に改善した。その効果は、既存薬であるトラマドールの3~10 mg/kgおよびプラミペキソールの0.01~1 mg/kgに匹敵した。しかし、ルチンやイソケルシトリンをトラマドールと組合せると、セロトニン輸送体に拮抗的な相互作用を示すことが、分子ドッキングから予測された。