ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの抗結核作用・抗酸化作用・細胞毒性: 網羅的かつ費用対効果の高いin silicoおよびin vitroアプローチ

Antituberculosis, antioxidant and cytotoxicity profiles of quercetin: a systematic and cost-effective in silico and in vitro approach

著作名:
Shasank S. Swain
Sunil S. Rout
Alaka Sahoo
Sunday O. Oyedemi
Tahziba Hussain
出典:
Natural Product Research
2022
36
4757-4761
DOI:
10.1080/14786419.2021.2008387
キーワード:
結核
分子ドッキング
ケルセチン
イソニアジド
オフロキサシン
耐性遺伝子
要旨:
結核の新薬が渇望されているが、単離精製した天然物のスクリーニングは時間も費用もかかる。そこで、実験に先立ってコンピュータで予備的に化合物選定する方法を選択した。分子ドッキングの結果、ケルセチンのスコアは−8~−11 kcal/molであったが、既存薬のイソニアジドは−5 kcal/molであり、オフロキサシンは−10 kcal/molであった。ケルセチンのドラッガビリティスコア(低分子化合物による介入可能性)は0.53であり、イソニアジドの0.19より高かった。そこで、ケルセチンを結核の治療薬候補として認定し、イソニアジド耐性遺伝子InhAおよびkatGを有する変異株に対する阻害活性を測定した。その結果、6および8 μg/mLのIC50値を示し、オフロキサシンの2 μg/mLと同等であった。