ケルセチンはXIAP欠乏症に関連する過炎症を改善する
Quercetin ameliorates XIAP deficiency–associated hyperinflammation
- 著作名:
- Samuel C. C. Chiang
- Erika Owsley
- Neelam Panchal
- Vijaya Chaturvedi
- Catherine E. Terrell
- Michael B. Jordan
- Parinda A. Mehta
- Stella M. Davies
- Nagako Akeno
- Claire Booth
- Rebecca A. Marsh
- 出典:
- Blood
- 2022
- 140
- 706–715
- DOI:
- 10.1182/blood.2021014335
- 要旨:
- XIAP欠損症とは、アポトーシスによる細胞死を停止する蛋白質が先天的に欠損して、NLRP3インフラマソームによる過炎症を引き起こす。潜在的にNLRP3インフラマソームを阻害するケルセチンに着目して、XIAPが欠損したマウスにリポ多糖で刺激するモデルを用いて評価した。ケルセチンの投与は、リポ多糖が上昇したIL-1βとIL-18の血中濃度を有意に低下した。別途実施した、XIAP欠損症患者から採取したヒト単球を用いるvitro実験にて、TNF-α刺激によるIL-1βの分泌も、ケルセチンが大幅に阻害した。